夜勤が多い仕事9選!夜働きたい人におすすめの夜勤務の多い仕事の特徴

夜勤が多い仕事9選!夜働きたい人におすすめの夜勤務の多い仕事の特徴

仕事には様々なものがあり、色々なところで働けたり、その内容は多岐に渡ります。当然働く時間(業務時間)にも違いがあり、日中働く「日勤」だけが仕事ではありません。

 

夜に働く「夜勤」だからこそのメリットや日勤とは違った働き方というのもあるものです。

 

ここでは、朝が苦手、夜勤に憧れる、夜勤の多い仕事現場で働きたい、そんな夜勤の仕事を探している人におすすめの夜勤務の多い仕事を紹介します。

 

夜勤って一般的に何時から何時までの仕事?

日本の就労人口から見ると、全体の3分の1が交代制勤務のシフトで働いていると考えられています。つまり、かなりの人数がシフト制の中で働いているのが現状です。

 

そのうちの3分の2(3分の1の中の3分の2)が夜間勤務に従事していることからも、多くの人が夜の時間帯に働いています。

 

交代制にも色々とあり、2交代制や3交代制、さらにはもっと変則的なシフトも珍しくありません。また、会社や工場によっても違いがあり、はっきりと「夜間勤務は何時から」というのはわかりにくいですよね。

 

夜間勤務とは夜遅くに働いているというイメージがありますが、法律で定められている時間があります。法律でしっかり決めているのは、身体の負担も大きくなる分だけ賃金にも違いが出るからです。

 

正確には深夜労働と呼びますが、「午後10時から午前5時まで」とされています。

 

深夜労働に従事する場合には、賃金を25%割り増しにしなければならず、賃金の割増は、労働基準法第37条3項で決められています。
参考:労働基準法第37条3項

 

また、深夜に働くことは誰にでもできるわけではなく、満18歳未満は深夜労働をさせられず、妊婦もさせられないのが法律で決められています。

 

ここに該当しない方であれば深夜労働も可能です。

 

深夜労働という意味では22時〜5時ですが、17時以降など夜からの勤務を単純に夜勤と思っても差支えはないと思います。割増賃金という意味では深夜労働の時間を参考に考えてみると良いかと思います。

 

夜勤・夜仕事の多い具体的な仕事

夜勤など夜の勤務がある仕事は、ある程度限られており、企業としては深夜に稼働しなければいけない理由があるような仕事に夜勤は多い傾向があります。

 

交代勤務が多い「看護師」

交代勤務で働く中でも、看護師は夜勤が重要な意味を持ちます。

 

24時間体制で患者を見守らなければいけない入院施設を持っている場合や緊急対応が必要な病院では夜勤が発生します。

 

夜勤専従の場合もありますし、交代制の場合もあります。

 

以前は専従の場合、勤務時間の上限が設定されていたものの現在では撤廃されました。

 

勤務内容は一定ではなく、入院患者の状態などに合わせることが必要で、病院の診療内容でも仕事の負担が違います。

 

命を預かる「医師」

看護師と同様に、夜勤があるのが医師です。

 

命を預かる仕事として勤務しますが、入院施設や緊急外来がある場合には、夜勤が発生します。

 

24時間体制で臨んでいる場合も多く、職場内に休憩施設が作られていることが大半です。

 

対象となる患者がいない場合には休むこともできますが、呼び出しがあればすぐに駆けつけなければなりません。体力勝負の部分もありますが、精神的にも過酷な勤務が続くのが特徴です。

 

医療機関だけではなく、企業の中でも24時間稼働している場合には、医師が夜勤を行わなければいけない場合もあります。

 

様々なものを作る「工場勤務」

日本の工業を支えているのが工場ですが、内容によって多くの夜勤の仕事が存在します。内容は様々で、企業によって作るものは違います。

 

交代制を敷いている場合に夜勤が発生し、賃金は労働基準法に則って日勤よりも必ず割増で支給されます。夜働くことになるため、日中は時間があり、好きなことに時間を割くこともできます。

 

病院などとは異なり、仕事上の人間関係に悩むことも少なく、仕事に没頭できるところも特徴です。

 

シフトは企業が決めますが、かなり変則的な場合もあり、土日も稼働している場合には、変則シフトが多くなる傾向があります。

 

24時間営業の「コンビニエンスストア」

24時間営業している店舗は夜勤の店員が対応します。代表的なものとしてはコンビニエンスストアがあります。アルバイトの募集も数多く見られるのが特徴ですね。

 

夜は来客数が少ないので少数で対応しますが、基本的な業務内容は日勤と大差はありません。

 

接客対応の他にも、陳列や発注、検品、清掃など時間ごとに決められた仕事があり、マニュアルも完備されていますが、イレギュラーなことも起きやすい仕事で、対応力が求められます。

 

時給は高くなりますが、接客などのスキルは相応に必要になります。

 

社会に必要な「介護士」

24時間仕事をしなければいけないのが介護士です。高齢者の介護が基本の仕事ですが、食事や排せつなど、時間を日中に絞ることはできません。

 

夜勤が必要ですが、デイケアサービスなど以外は交代業務で、細かにシフトが変わることも珍しくありません。

 

社会に必要な仕事ではありますが、想像以上の重労働なのは間違いありません。

 

物や人を運ぶ「運転手」

日本には様々な乗り物がありますが、電車・自動車含め、運転手は夜勤の多い仕事の一つです。

 

長距離運送の場合には、どうしても日中ではなく夜走る場合が出てくるでしょう。深夜の長距離バスもあります。交通事情を考えると、車の少ない夜間に走るのがメリットだからという点もあります。

 

また、タクシーのように一定時間の夜勤を繰り返す場合もあります。夜間専門の運転手として、運転代行もよく知られるようになりましたね。飲酒後の運転の代行がメインですが、どうしても深夜に渡ります。

 

お客様の車を運転していくため、精神的なプレッシャーもありますが、何よりも台数をこなさなければいけないところが大変です。

 

「ガソリンスタンド」の店員

今ではセルフ化が進み、随分少なくなってきましたが、深夜まで開いているガソリンスタンドも夜勤があります。

 

都市部には24時間の店舗もあるため、交代勤務で対応します。

 

以前はある程度の人数を置きましたが、現在ではセルフも多く、自動化したシステムを見張ることと、緊急対応が仕事のメインです。

 

有資格者でなければできない作業もあるため、資格を取得していれば優遇される傾向があります。

 

24時間対応も多い「警備員」

内容も色々とありますが、警備の仕事も24時間対応です。

 

工事現場や施設内警備など、場所によって仕事の内容が大きく異なります。

 

制服などは貸与(たいよ)してもらえますが、無線機は自分で購入しなければならない場合もあり、会社によって待遇にかなりの違いが出てくる仕事です。

 

日本中で物を作る「工事作業員」

工事に従事する場合、内容によっては夜間作業が多くなります。専属の場合もありますが、日勤も夜勤もあるといった場合も珍しくありません。

 

土木か建築かでも違いますが、他の業種よりも資格が重要です。

 

有資格者でなければ作業をさせないことも多いため、待遇にかなりの差が出ます。

 

体力勝負の仕事になるため、休みの日にはできるだけ体を休めて生気を養わなければならないかもしれません。寒暖の影響も受けるため、常に身体が資本です。

 

夜勤・夜仕事の多い仕事の特徴

企業としては、深夜に稼働しなければいけない理由があるような仕事に夜勤は多くなります。先にもお伝えした、看護師や医師などであれば、患者やその他、事故や事件で何かあったときのよりどころとして機能し、それに対応するために夜勤が必要になります。

 

また、工場などでも作るものによりますが、工場のラインを24時間など1日中回し、物を作るような環境下では必然的に人手が必要になり、夜勤の仕事が出てきます。

 

このように何らかの理由により、夜働く必要があるような仕事(業種や職種)には夜勤の仕事が多くなります。

 

「この仕事も夜勤はあるのかな?」と疑問に思うときはその仕事に夜働かなければいけない理由があるかどうかを考えてみると自然と夜勤のあるなしも見えてくるでしょう。

 

傾向としては緊急性の低いものは日勤で対応されることが多くなるため、受付やメールなどの受付は対応していても窓口などは日中に対応されることが多くなります。

 

この「緊急性」というのも夜勤に多い仕事の一つのキーワードですね。

 

夜勤が向いている人

夜勤や夜仕事の多い仕事には、様々な特徴がありますが、最大の特徴は、何といっても夜働くところですね。日中の勤務とは、様々な部分で異なる側面を持っています。

 

夜は一般的な生活で考えれば、多くの方が眠りについている時間ですが、この時間に働くのが、夜勤の大きな特徴です。

 

最初のうちは、なかなかリズムがつかめない場合も多く、うまく眠れないことも珍しくありません。逆に夜型の人には、働きやすい環境です。

 

朝早く起きるのが苦手な人や厳しく感じる人もいるでしょう。そんな夜型タイプであれば、休養のリズムもうまくとりながら働けるはずです。

 

工場などでも、夜勤は軽作業を中心にしているところがあり、軽作業の場合は、身体の負担を抑えられるのが特徴ですね。

 

精神的にもそこまできつくない仕事が多く、「楽(らく)」とまではいかなくても、仕事がつらいとまで思わずに働けるはずです。

 

夜勤のメリット・デメリット

メリット1.通勤のストレスが少ない

夜勤には様々なメリットがありますが、最大のメリットとも言えるのが通勤ラッシュなどの交通渋滞に当たらないことでしょう。満員電車に乗る必要もほとんどありません。

 

精神的にストレスになる人も多い通勤が楽になるのは、日勤との大きな違いです。

 

メリット2.給料が高い

給料を見ても、割り増しになる分だけ日勤と比較して高額です。初めから高めに設定されている場合もあり、効率的に稼げます。

 

身体に負担がかかることは、雇う側も承知しているため、待遇を工夫していることもよくあります。

 

メリット3.日勤とのダブルワークが可能

これもメリットの一つで、日勤とのダブルワークも可能です。

 

昼間に仕事をして、さらに夜に別の仕事で稼げば、お金も稼ぎやすく貯まりやすくなるはずです。タイムスケジュールや体調管理は簡単ではありませんが、無理なく働ける人にとってダブルワークできる環境はメリットです。

 

ダブルワークだけでなく、何か目指す目標や夢があったり、熱中するものに打ち込みたい人は、昼に好きなことをして、夜に働くという働き方もできます。

 

デメリット1.体調管理が難しい

デメリットとして、昼夜逆転することで体調に影響を与えやすいことです。

 

夜の仕事でリズムが逆転するため、最初はうまく時間も使えないかもしれません。夜働くため、日中のほとんどを寝て過ごすことになれば太陽にあたらない生活も考えられます。

 

日光に当たらないというのは想像以上に、肉体的にも精神的にも疲労が溜まりやすくなる可能性があり、どこかでリセットするなどの対処法を作らなければいけないかもしれません。

 

デメリット2.周りと休みが合わない

生活リズムが変化するのは、肉体や精神的な部分だけではなく、親しい友人などとは、活動の時間帯が合わなくなる可能性があります。

 

人間関係などを重視しない人にとっては快適な環境ですが、人に会えない環境に寂しさを感じるかもしれません。

 

 

 

朝がきついというのであれば、「フレックスタイム」のある職場で働くのもいいでしょう。夜勤ほど出勤時間は遅くはなりませんが、生活リズムの変化から起こるストレスなどの負担は軽減できます。

 

知っておくと助かる?夜勤の仕事をするための睡眠対策

人間関係もあまり気にせずに働ける夜勤も多い中で、生活リズムが変わってしまうことで起こる変化があります。

 

例えば、生活のリズムの変化により眠りが浅くなったり(眠りにつきにくくなったり)、精神的な部分としてもケア・対策は考えておかなければいけません。

 

人間の身体は、夜になると眠くなるようにできています。これは、体内の生体機能リズムが昼夜に合わせてあるからですね。

 

夜になれば眠くなり、その間に成長ホルモンが分泌されることで、成長の負担を下げます。朝日で目覚めれば、身体の中でセロトニンなどのホルモンが分泌され、眠りから起こしながら動けるようにしてくれます。

 

この体内時計を昼夜逆転すること自体が、人間の機能として難しいのは間違いなく、当然リズムを変化させることで心身に負担はかかります。つまり、夜勤の仕事の中で規則正しいリズムを作らなければ、負担は解消できません。

 

体内時計を合わせるためには、3週間ほどかかると言われているので夜勤を始めたばかりの頃は眠れなかったりすることもあると思います。

 

生活のリズムを作り保つのは大切ですが、夜を昼として捉える方法もあります。

 

昼間の生活のリズムが抜けきらないうちには、夜はできるだけ明るくして過ごし、昼はカーテンなどを閉め切り夜として暗くします。少し極端な方法ではありますが、こうやって自分の中のリズムを作ります。

 

また、睡眠がカギになるため、体温のコントロールを考えましょう。

 

体温が上がっていると眠りにつきにくくなるため、さっとシャワーを浴びてから寝るようにするといいでしょう。この方法のポイントは、体温を上げ過ぎないところにあります。

 

人間の睡眠と体温には関係があり、あまり高くなると眠れません。体温が落ち込むタイミングで眠気がくるため、シャワーをうまく使うと眠りやすくなります。

 

音と光もシャットアウトすると静かに眠れます。耳船やアイマスクを使うのも方法です。刺激を受けると、眠りは阻害されるため、できるだけカットできる環境を作りましょう。

 

まとめ

夜勤を続けると、肉体的にも精神的にも変化が起きます。

 

うまく対応していかなければいけませんが、規則正しい生活リズムを作るのが一番です。休みもしっかりととりながら、身体の負担を考えて働けば人間関係を最小限に抑えたい人ほか、昼に別のことをしたい人などには効率よく高給で働ける仕事と言えます。